アメリカの心理療法が向かう方向
アクセプタンス・コミットメント・マインドフルネス
アメリカの最先端の心理療法は、上記の3つがキーワードとなっています。下記に簡単な説明を記しますが、まさにアメリカの心理療法は、仏教心理療法と同じ方向にすすみつつあることがわかります。この3つは、仏教心理療法では、第3の技法「腹式呼吸法および自己洞察法」にまとめられています。そのほかの「認知的技法」「行動的技法」は、一般の認知行動療法と類似しています。
アクセプタンス
与えられているもの(感情、思考、症状、身体感覚など)、「今、ここ」で経験しているものを、判断を介さず受け取ること。
コミットメント
具体的なホームワークや行動的エクササイズを使って、(障害からの回復に)効果のある行為のパターンを「自ら関与」していくこと、としておく。
マインドフルネス
「マインドフルネスの状態とは「ある特定の仕方で注意を払うこと、つまり、目的にそって、当該時点において、無評価的に注意を払うこと」を含むものである」「アクセプタンスを行うためには、当然、注意を向け続けること、判断を避ける(あるいは素早くそれを解き放つ)こと、さらに覚醒の程度に気を配ることなどに対して、マインドフルネスに関わる必要がある。」
2013.4.17