メディカルヨガ

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アメリカでは勢いのある分野です:教育現場でのヨガ

私自身、子育て一年生始まったばかりで、キッズ向けのヨガの知識も十分ではありませんが、アメリカではいかに教育現場へのヨガ導入の動きが熱いものがあるかを知る機会がありましたので、紹介させていただきます。

今、アメリカではヨガ指導者のみならず、メンタルヘルスの専門家、心理学者、教育現場、リサーチャーたちが団結し、米国の学校教育にヨガを導入することがいかに有意義かのコンセンサスをとり、アクションプランを練り、各分野で活躍する人たちが協力を始めています。

全米の小学校にヨガを導入する経済的効果はウォルマート以上だ、という裏付けから始まり、どういう点から必要とされているのか、現代の小学生がさらされている現状にどういうインパクトがあるのか、どうやってエビデンスをとるのかや、先生方の心の平安という問題まで、数多くの研究やプレゼンテーションが発表され、どうやってこの動きを全米で高めていくか、という勢いがある分野です。

数年前まではキッズヨガのテーマは「子供の非行をいかに防ぐか」というものが主流でしたが、この数年でもっとポジティブに、子供のよりよい成長のためにヨガを活かしていこう、それがアメリカを変えていく!という勢いに転換したことが興味深く思えました。

特に子供のメンタルヘルスは重要な問題と考えられており、酸素マスクはまず自分から、という合い言葉のもと、自分のこころとからだの健康を自分で守れる能力を確保することの大切さが強調されています。たしかにこれは、大人になってからも何より私たちのことを守ってくれる能力かも知れません。また、アメリカの子供たちの「燃え尽き症候群」の多さとその原因も指摘されていました。
またこれは私の見解ですが、効率主義、達成主義、時短生活によるヴァータドーシャの乱れ(簡単にいうと、気持ちがそわそわし、動いていなければ気が済まない傾向)には、ヨガで頭を下げるポーズや、グラウンディングを感じるポーズの大切さは必要とされると思います。

CALMというプログラム、Comprehensive Approach to Learning Mindfulness つまり、マインドフルネスを学ぶきわめてわかりやすいアプローチ、があるそうです。これは、チェアヨガなど、本当に簡単な動きのヨガと、呼吸法、そして簡単な瞑想をセットにした60分のプログラムで、いわゆる一般的に思われている、難しいひねりのポーズやバックベンドなどは一切ありません。心の平安の喪失が問題となる(これは子供だけではありませんが)現代人に必要なのは、SOSに応えるこういうプログラムではないかと思います。
日本でも、社会の要請を受けてこういうプログラムがいろんな産業で普及していくことを目指していきたいと思います。

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