地に足の着いたヨガセラピーを：普通の言葉で話す

体調を崩されている方にとって、いかにそれが伝統であり真理であろうと、サンスクリット語やヨガ哲学のことを語られたところで、当人は目の前の症状と闘うことで精一杯なはずです。
ですので、ヨガセラピストは普通の言葉で話すことが大切だと思っています。

ヨガは長い旅です。知識を詰め込む必要はありません。
最初は吸う、吐く、長めに吐く、ことで副交感神経が優位になり、心が穏やかになる感覚を味わうところから、まさにヨガを無理なく身体で覚えるところから始めていいと思っています。そこから、もし興味があればもっとヨガについて深く学んでいく人もいるかもしれません。
でも、私は、今まさに目の前で苦しんでいる身近な人が楽になること、あるいは何とかして楽にしてあげたい、という気持ちこそがもしかして世界平和のような壮大な目標より大切なことなのではないかと思うのです。