プロップスを使うこととあなたの人生への態度:助けてと言えますか
プロップスは西洋の文脈では「頼るもの」かもしれません。多くの人が「支えてもらわなくても私は大丈夫」とヨガのクラスでプロップスを使わない。プロップスはリストラティブヨガにおいて不可欠なアイテムです。長い時間、ポーズを維持するからです。それは、物理的には筋肉の作用を減らし、血圧、心拍を下げ、脳の働きを鎮め、副交感神経を活性化させますが、それ以上に、シンボリックに別な意味があります。
プロップスを使わない人の多くが「負け組になりたくない」あるいは「面倒くさい(行動の癖:サンスカーラ)でしょう。
しかし、実際私たちの人生は、ずっと一人で頑張っていけるものでしょうか。ブーツのひもを締め上げるように生きていけるとしたら「持続可能」という言葉はどこか他の国の言葉になってしまいます。強いということは「隙があってはならない」「弱さをみせないこと」と思っていないでしょうか。隙を作ることが扉を開き、助けてと言えるのです。安心ができ、支えられていることで、強くなることもあるのです。
プロップスを使った練習とともに考えてみましょう。あなたにとって「支えてもらうこと、維持できること」はどんな意味をもちますか?肉体的にはとても簡単に見えるリストラティブヨガの難しさがここにあるのです。自分を真の意味で大切にする(ケアすること)の必要性を、リストラティブヨガせまってくるのです。おそらくあなたは「私はリラックスが許されるほど今日頑張っただろうか」「私はリラックスしていいほど、主人や子供につくしただろうか」と考えてしまうのだと思います。その考え方のくせもサンスカーラです。でも、よく考えてみましょう。人生は長く、いろんな人に助けてもらわないと生きていけません。あなたが誰かを助けることもあるでしょう。ちゃんと自分の心と身体にご褒美をあげておかなければ、いつか心と体はすねて暴走します。