お互い様に気づくプロセス
ヨガはヨガスタジオでレッスンを受けるもの、ヨガを始めた頃はそう信じて疑いませんでした。それが、ヨガの学びを深め、リストラティブヨガと出会い、実践するようになってからは、私の人生にとても大きな変化が起こりました。
リストラティブヨガを学ぶ、ボルスターやブロックの積み重ね方や、骨格の正しい位置を学ぶのでしょうか。違います。
学ぶのは、寄り添う気持ちです。
学ぶ、というより、スイッチが入るきっかけに過ぎないのかもしれません。
目の前にいるこの人が安心して休み、回復できるように私ができることはなんだろう、という自然と沸き起こる気持ちです。
自宅で主人が休めるようにポーズを作ってあげているとき、私は先生ではありません。生活を共にする人を想う一人の女性です。
疲れているかな。ぐっすり休めるといいな。そういう気持ちは、誰を幸せにするのでしょうか。それは、実は私自身でした。
私自身、自分のリフレッシュのためにヨガをすることもあります。だけど、人に寄り添うヨガは、自分がもともと持っていたほっこりしたところを掘り起こしてくれます。主人が休んでいる間、とても穏やかな気持ちで家のことをしている間は、時間に追われクタクタになっているときの「掃除洗濯やってあげている」的な気持ちとは異なり、私も自分のことしよーっと、と思うことができます。
優しく穏やかな気持ちはお金では買えませんが、寄り添うヨガを学び、誰かにやってあげることで、自分の中に実はたくさんあることに気づきます。なんだか得した気分です。
ヨガが錬金術(何もないところから価値が生まれる)といわれる所以かもしれません。
2016.2.28