赦す力量を育むこと
子供に対し「こうあってほしい」という想いと裏腹な行動をする息子を叱った後の後味の悪さ。ぱっと気分を切り替えて許してあげればいいのにいつまでもプンプン怒っている大人気ない母親。なんでも検索相談ができる現代、こんなヒントに出会いました。
https://happylifestyle.com/1917
(サイトより一部引用)
まだ発達段階の子供は、いろいろな失敗を犯します。しかし、何も分からなくて知らない子供たちが、失敗を犯すことは当然のことです。
むしろ子供の仕事は、数え切れないほどの失敗を犯すことです。
これを前提にして、親は教育に取り組んでいただきたいと思います。
失敗の天才である子供に対して、親は次のことを心得ておいてください。
「失敗に対して寛大になり、許してあげること。
失敗をしてしまったときは、どうすればいいのかを教えること」。
これが親の仕事です。
基本はたったこれだけであり、シンプルで単純なことです。
子供の教育と言ってもさまざまなことがありそうですが、基本はたったこれだけのことなのです。
「許すこと」と、それに続く「教えること」が親の仕事です。
こう書けば、教育とはとってもシンプルだということに気づきますよね。
幼い子供であるほど次から次へと失敗を犯します。
それらをまず許してあげて、なぜいけなかったのかどこがいけなかったのかを教えてあげるのです。
教育という字を見れば、明らかです。
教育という字は「教えて育む」と書きます。
まさに子供の失敗に対して「許し」、正しい物事を「教えること」です。
(引用ここまで)
これを読み、もし私が「許さず教えない」という選択をした時のことを考えたら、ぞっとしました。そんなことをしたらどんな子供になってしまうのでしょうか。
そして、タイミングよくアメリカで私たち夫婦を導いてくれた神父さんから次のような言葉を含むお便りをいただきました。
「人を赦すことを覚え、身につけなければいけません。赦す力量のない者には愛する力もありません。」by マーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師
ヨガの教えの中に「ノンアタッチメント」と「プラクティス」というものがあり、私のクラスでも折に触れこの言葉を引用します。執着しないことと練習すること。それがどんなに難しいことで、大切なことか。子育てを通じても思います。
子供の失敗や自分の怒りに執着せず、根気強く正しいことを教えていくこと。
子供のことを赦せずにいる辛い時間は、もしかしたら子供を赦せない己の狭量さを赦せないからではないでしょうか。
ヨガマットの上に立ち、ゆっくりとした呼吸とともに自分とむきあうと、自分の欠点もいいところも、全てありのままの自分でしかないのだ、ということを否応が無しに受け入れる時間がやってきます。
その時間に私たちは自分を赦し、前向きになり、光のある方向を目指し歩んでいきたいと思えるようになるのではないでしょうか。