免疫は内側と外側に目を光らす
免疫というのは、膨大な記憶です。ウイルスの複雑な電子配列を覚えています。
精神も同じです。魂は覚えている。
私たちの苦しみは様々な顔を持ちますが、その根底はひとつ、自分を見失うことが堪え難い。
なぜなら免疫は、ここからここまでが自分で、ここから先は自分じゃない、という判断をするからです。
もし、自分の心と自分の体、どこからどこまでかがわからなくなってしまったり、境界線で大げんかを始めたら・・?
ヨガの語源はひとつであり、心とからだを深いところで繋ごうとするのです。
免疫、ボーダーは、自分と外の世界をそれぞれ観察する。
自分の苦しみを知り、世界の苦しみを知るのです。
そして、一人であることを知り、一人でないことを知るのでしょう。
免疫は私たちが思っている以上にかしこいだけでなく、強いのです。
2013.12.5