現代のあり方を観察し、バランスをとっていく姿勢
存在すること(Be) が 何かすること(Do)より大切だ、ということへの気づきがヨガ。
ヨガでポーズを意味するアーサナという言葉。
語源は「a」存在する、という意味です。
ただ存在していることに心を払えるか。
人は肯定されると無条件に嬉しいものです。脳が喜ぶことも自己肯定なのです。握手や応援、抱きしめられることも自己肯定につながります。
私たちは、平和な日本に暮らしている限り、己の存在を否定されたり脅かされたりする経験に遭遇することはまずありません。しかし一方で、自分がしたことを否定されたり評価されたりする世の中に生きています。だからこそ、する、ではなく、いるへの回帰が必要なのではないかと思います。
現代(今)の人間のあり方を観察し、否定せず、良き方にコントロールしていく必要がある。それこそ本来のヨガの語源「馬をつないで目的地に連れていく」ことであろう。
テクノロジーの時代なら、あえてテクノロジーを減らしローテクを選ぶ。マルチタスクの時代ならあえてシングルタスクの時間をもつ。立ち止まれない世の中なら立ち止まる。先のことや過去のことばかり考えてしまうようならあえて今。そのような選択が脳のバランスをとっていく。
スポーツが一方向への反復動作であるのに対し、ヨガは全身の動きの組み合わせで全体調和を目指してく。
文明に急かされ、前屈みになりがちな脊髄の歪みには逆刺激で矯正することが必要になってきます。
2013.12.19