病院でのヨガプログラムマネージャー
病院で働くスタッフに、15人ものヨガスタッフが、毎週60ものクラスを提供している病院がアメリカにあります。900人もの職員たちが、自分が参加できる時間に、そして自分にあったレベルのクラスに無料で参加しています。クラスは45分で、4つのレベルがあります。
ジュディはCleveland Clinic のヨガプログラムマネージャーです。
私が息子をバッテンおんぶで背負いながらヨガセラピーの勉強に出かけたとき、いつも気にかけてくれて、帰国時には可愛いアザラシのぬいぐるみまでくれました。
大きくなった息子との再会を喜び抱きしめてくれたその彼女は今や、全米のヨガセラピストの間でサクセスストーリーを成し遂げたヒーロー(ヒロイン?)です。
病院の中でヨガをはじめることは、彼女ですら容易なことではありませんでした。
当時の話からも、いかにまわりの協力を得ながら、その必要性と効果を伝えていくのが大変か、ということを聞いていました。しかし、去年ついに彼女は病院内だけではなく、心臓、心肺、肝臓、精神、がん、リハビリ、神経科の正式なプログラムとして、ヨガを導入することができました。患者さんたちがヘルスケアの一環としてヨガを楽しめるようになったのです。また、看護婦さんがオンラインでヨガを学べるしくみもつくりました。
看護婦さんがヨガをする難しさとしては、ヨガに対する先入観を取り除く必要性があったり、参加する時間の制約、着替え、怪我をしないように、患者さんたちがヨガをはじめる難しさとしては、同じようにヨガに対する先入観や、症状を抱えての身体の制約、時間の制約、そしてコストなどがありました。ジュディはそれをひとつひとつ克服していったのです。
病院で働くヨガの先生、というのは新しい仕事です。職務内容や勤務形態なども一から制度を整えました。
日本でもきっと近い将来、病院でヨガの先生が働けるようになるようになると思います。ヨガプログラムマネージャーという職業も確立されるでしょう。しかし、そのための取り組みは実際とても地道です。ジュディにいろいろ教えてもらいながら事例をつくっていけたらと思います。本件に興味がある医療機関からのお問い合わせをお待ちいたしております。