母親の過覚醒:Dear Patient を観て
久しぶりに、医療ドラマを観ました。
リアルすぎる、産後の現実がそこには描かれていました。
先日、FBで目に留まった崔 炯仁医師の記事、自由に配布くださいと記されていましたので、こちらにシェアさせていただきます。
コロナで今、日本中の医療従事者がこのような状況にあること、そして限りない尊敬と感謝の念を抱きながら、私はこのHyper Arousal が、産後の母親が置かれている状況そのものだということが、なかなか理解されていないことが、日本の産後ケアが進まない原因ではないか、と思っています。
医療従事者だけではなく「国内で長期に渡る被災、例えば東日本大震災・原発事故において不眠不休で住民援助に従事した公務員の皆さんにおいても見られた状況」と記されていることにより、そのような方々のストレスと母親の緊張状態を比べることへの批判を覚悟しながらも、ドラマの中で描かれていた小さな命を守る日々の緊張感を社会が理解することから、声なき声すらあげられないお母さんや、虐待への救助が始まると考えています。
振り返れば、私自身も長くこの過覚醒、過緊張は続き、視野を広く、想像力を持ち、普段通り思考できる、こと自体が無理でした。
しかし、崔炯仁医師も文書の中で述べているように、持続的過覚醒であることを自覚した時点で、努めて
お腹を温める
呼吸を整える
筋肉を緩める
など身体の緊張を和らげる時間を取ってから布団に入ることが大切です。大切ですが、自分が過緊張にあることすら自覚できていないお母さんたちは、そんな時間を取れないことが現実です。
出産前の母親教室、両親教室において、産後の母親の心身を守る対策として、ぜひこの持続的過覚醒について理解を深めていただき、自宅でできるようなクールダウンの習慣化を始められると良いと思います。
ドラマの中で、女医さんがストレスアウトしたお母さんに話した言葉。
「悩んだ時は焦らずただ立ち止まってみるの。
立ち止まってると本当の自分の気持ちが見えてくる。
そうしたら、いつの間にか新しい風が吹く。
その風を感じて。」
このセリフを聴きながら、私の頭の中に、ヨガの山のポーズで堂々と風を感じるお母さんの姿が浮かびました。
私の一番好きな山のポーズ。立たされるのではなく、あえて意志を持って立つのでもなく、ただ、立っているというそのことを感じるポーズ。
学校で習うことではありませんが、これからのストレス社会を生き延びて行く上で、もっとも基本的なヨガセラピーの練習になりうると思っています。
夜遅くのドラマでしたが、娘が起きてきてしまい、このクライマックスシーンを一緒に観ました。このセリフをえらく気に入ったようで、「ママ、困った時はただ立ってみるの、新しい風、吹いてきた?」とことあるごとに言ってきます。
このセリフが、彼女の未来を守ってくれることを心から願います。