孤独だと気づいたところからの出発 : 母さんヨギーからのメッセージ:
子供と親のアタッチメント(愛着)はとても大切ですが、ヨガが教えてくれるのは親子の絆だけではありません。ヨガをすることで私たちはいかに自分が孤独なのか、そして同時にいかに孤独ではないのかということを知ることができます。ヨガの語源は「つなぐ」ですが、相反するこの事実がどちらも真実であることを知り、つなぐことでもあるでしょう。
産後うつで悩む女性の多くが「自分は孤独だ」と思っていると言います。実際は孤独ではないこと、応援してくれる人がいることも見えなくなってしまうのですね。いや、実際は本当に孤独なのかもしれません。いろんなことが自分一人の肩にのしかかってくることも事実ですから。でも、最後は自分がいる、と思えれば自殺まで自分を追い込むこともなかったかもしれません。誰もいなくなっても最後は自分がいます。自分を抱きしめることができれば生きていけます。
マタニティヨガをやっていたお母さんの多くが、産後はヨガどころではない!と言います。そのはずです。赤ちゃんのお世話で外出なんて、自分一人の時間なんて持てないからです。でも、記事分を抱きしめるためにも、産後の女性にはぜひヨガを楽しむ時間を持ってほしいと思います。
そのためには、妊娠する前からぜひヨガに親しんでいただくのが理想です。
妊娠してからはマタニティヨガが楽しめますし、妊娠中の揺れ動く心も癒してくれます。
そして、長くヨガを続けていると、教室に通わなくても自宅でヨガをすることができるようになってきます。それが、産後の毎日をどんなに救ってくれるでしょう。
もしそれができなければ、マタニティヨガの先生に、自宅でもできるポーズをお土産ポーズとして教えてもらいましょう。
私の個人的なおすすめはキャットアンドカウ(猫と牛のポーズ)とイヌのポーズ、合踵のポーズでの深呼吸です。
四つん這いになって行うキャットアンドカウは赤ちゃんにいないいないバアをしながらやるとかわいい赤ちゃんが笑顔になります。
おしめを替える前に犬のポーズをしてちゃんと赤ちゃんの顔を覗き込むと、おとなしくなります(場合にもよりますが・・)
合踵のポーズになって赤ちゃんを背中から包み込むように座らせて深呼吸をしながら、お母さんの呼吸が深くゆっくりなっていくと、赤ちゃんも落ち着いていきます。
こんな簡単なことでも毎日やっていると楽しいものです。
ヨガ教室に通えなくなったからといってヨガをあきらめないでください。
日常のささやかな時間に自分を大切にする時間を持ってください。自分の好きな音楽を聴くもよし、パックをするもよし、脚の手入れをするもよし。
自分に慈悲をちゃんと与える。それこそがヨガの魂です。
(こちらはキャットアンドカウではなく、子供のポーズです。いたずらっ子には髪を引っ張られます!注意)